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中国に侵略の意図があるなら、なおさら
 中国に日本を侵略する意図があるなら、なおのこと田母神氏の言論はダメポンでしょ、というエントリー。ネットで見る右派さんの議論って、わけわかんねーよな、というお話です。そういった議論はネットばかりではないけど。

 ネットウヨクと呼べる人たちだけじゃなく、「保守派」というか「右寄り」というか、まあ村野瀬玲奈さんやヤメ蚊さんやハムニダ薫さんやのブログのコメント欄に、「反対意見」を書き込む人々って、考え方がよくわからないんですよねー。
 防衛問題だけでなく、日の丸・君が代の話でも、デモで逮捕についてでも、「サヨク」というか「リベラル」というか、政府や自民党はいけないよね、って立場の人のコメント欄で、反論するんだけど、その時に北朝鮮が危険だとか、中国が攻めてきたらどうするとか、そういうことを言うのでありますですよ。(山本晋也監督風味)

 最近の「情報流通促進計画」byヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)」さんのエントリーのコメント欄でも以下のようなものがあったのです。
  


 真実さんという人のコメント。(以下、マミちゃんと呼びます)

日本の親分アメリカ様衰退一途の今日、国民が一番大切にしなければならないのは自衛隊ですよー
アメリカ様が今後、自国に精一杯で日本のことまで面倒見ていられない!なんて状況があり得る訳です。
米軍撤退なんとことになればこれまで遠慮がちだった近隣某国等によって日本侵略の可能性も…実際、近隣某国はある国に対して米軍撤退した途端に侵略を開始なんていうことも過去にある訳で…その時、日本国及び日本国民を守ってくれるのは左翼なんかではなく自衛隊の皆さんなんですからね。

 それに賛同する unknown さんのコメント。まあ名前を記入しなかったのでしょうけど、便宜上、アンノウンを略して「アンノ」ちゃんと可愛く呼びます。別にご本人たちをおちょくる意図はありません。このブログの読者の受けを狙ったおちゃらけです。

真実さんの言うとおり、
日本を侵略したい国があるのは、まさに「今そこにある危機」でしょう。
だって、実際簡単です。また同じようにボムを1,2発ぶち込まれて、反撃できなきゃ、降参しかないでしょ?
反撃できるかどうかは実はとても重要で、それが平和を作っているのが世界のパワーバランスの実態です。
そうじゃないところは、実際毎日ドンパチやってるわけで。
T氏の論文も客観的な見解ではないけど、言いたいことは伝わってくる気がする。むしろ、売れるネタばっかり追いかけ、本質なんてどうでもよい日本のマスコミの方が狂っている。
日本の賢者の判断を狂わせることがないことを希望したい。


 日本をとりまく国際情勢の認識が、わたしやわたしのお知り合いブロガーさんと違うのは、人の意見はそれぞれだからいいのです。危機感を持つのはそれでいいんですけどね。
 そこから、何で田母神氏の言論を擁護しなければならないの?
 たとえば、ヤメ蚊さんのエントリーは、 <「航空自衛隊を元気にする10の提言」というのがあるよ。こんなことを書いているよ。 > という趣意です。自衛隊否定論が展開されているわけでもないし、今の防衛政策批判でもない。
 そもそも過去の田母神氏の言動を批判したからって、それが自衛隊を大切にしないことにはならないのじゃないかと思いますけどね。

 日本を守ってくれるのが自衛隊の皆さんなんだから、自衛隊の人にはオランダ軍やアメリカ軍やイタリア軍と共通の感覚、共通の世界認識をもってもらう自衛隊員教育をしたっていいわけでしょ。
 だいたいさ。「過去の日本の戦争は侵略戦争で間違っていた。日本は戦後、新しくよみがえったのだ。われわれは、この自由で豊かで発展した日本社会を守るのだ。日本国憲法万歳」って自衛隊員がいたらいけないの?
 てか、他の国ならそのほうが当たり前なんじゃない?

 自由民主党に所属する人たちは、なにかというと「自由」を「野放図」や「わがまま」と同じだと制限したがったり、「民主」より「伝統」とか「祖国」とかいう言葉を好む。戦前の日本への回帰志向もある。
 自衛隊も旧軍のあれこれを受継いでいるんじゃない?

 アメリカ軍と一緒に海外行動するときでも、「自由のために戦う」とアメリカ兵と同じ動機づけをしているかなあ。
 アメリカのいう自由が本物かどうかはわからないし、「解放してやる」ってやたらと空爆される人たちは、全然アメリカの正義と自由を信じないでしょうが、ともかくアメリカの建前はある。

 日本の自衛隊は、海外活動でも防衛戦でも、どんな理念のために戦うの? 日本とか祖国とかいうのかもしれないけど、それを掲げるのに、どうして過去の戦争を肯定しなければいけないの?
 
 歴史認識については一番わからない。問題視された田母神「論文」では、アジア諸国で日本が戦った戦争の評価が高い、と言っているでしょ。評価が高いってどういう意味なのかなあ。まあ右派の人々がよく言うように、日本が米英と戦った結果、東南アジア諸国はイギリスやオランダから独立できた、というお話だとすると、どうなんだろうなあ。そういう認識を日本一国中が持つと、なんかいいこと、あるの?
 
 中国が日本に戦争を仕掛けてくる危険性があるとします。その時に、過去の日本の戦争は正しかったのだ、と思っているほうが、過去の戦争は間違っていたと思っているより、力いっぱい戦える・・・かなあ。
 だって、現に侵略されるのだったら、日本が歴史の中で常に正しかろうが、間違いもあったとしようが、防衛する際はするでしょ。
 
 戦争はつねに外交と密接に関係します。中国と日本が敵対したときに、アジア諸国がどちらの味方につくか。実際の戦闘行為はともかく、国際世論の中でどっちの味方につくか。日本に共感や同情をするか。
 その場合にね。大「東亜戦争が欧米のアジア支配にチャレンジしたといいながら、遅れてきた植民地主義で資源を分捕りに言って、現地の人に迷惑をかけた」といっている日本。「第二次大戦後のアジア諸国の独立は、その国の人々の闘いの成果で、欧米諸国が日本との戦争で弱体化したというのは条件の一つだろう」と思っている日本と、「日本が白色人種に果敢に挑戦したから、アジア諸国が戦後に独立できたのだ」と言っている日本と、どっちが好感度が高いでしょうか。

 昔の保守派は、
― 「憲法9条があるから侵略されない」なんて、世界には通用しない。相応の軍事力をもって防衛するのが常識で、その常識が通用する普通の国に日本はなるべきだ。―
 というような言い方をしていたわけでしょ
 歴史認識でって、たとえば中曽根さんだっけかな。日中の戦争は日本の侵略、でも日米戦争は対等なマッチだから侵略呼ばわりされる筋合いはない、って考え方だと思う。
 戦前からずっと日本は正しかった、なんて言わなくても、日本は守れると思うほうが普通の保守です。

  日本を侵略しそうな国があるんだったら、なおのこと、過去の日本の戦争は正しいんだ、なんて言い張る人間が自衛隊にい

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