『ニコラス・クインの静かな世界』(モース
2010年6月13日http://haken.flapal.com/
『ニコラス・クインの静かな世界』(モース警部シリーズ③)
気に入ると続けざまに読む
「鉄は熱いうちに打て」じゃないけれど、短期間にガーッと読むのがTAO流。
さて、『ウッドストック行最終バス』がかなり面白かったので、『キドリントンから消えた娘』~『ニコラス・クインの静かな世界』と読み進む。
ただ3作目ともなればこちらも免疫が出来るし、辛い食べ物にもだんだん慣れてくる。そうすると、前作、全々作と楽しんで読んでいたこのモース警部シリーズにも、ちょっとした違和感が沸き起こってくる。
それは作者コリン・デクスターの致命的な欠点と言ってもいいのかもしれない。
『THE SIILENT WORLD OF NICHOLAS QUINN(PAPERBACK)』
STORY?海外学力検定試験委員にニコラス・クインが選ばれた。しかし、彼は重度の難聴で、ほとんどと言っていいほど耳が聞こえなかった。選ばれてから数ヶ月した後、誰かに毒を盛られて死体となって発見された。いったい誰が彼を殺したのか?
我らがモース警部は持ち前の推理で犯人を見事突き止めて見せることが出来るのか?
これまでと同様、モース警部は最小限の事実から、自らの想像力を駆使して、頭の中に描いた事件という名のクロスイワードパズルを解読して行く。途中まで完成してはやり直し、再び当てはまる単語を捻り出す。その様子はまるで袋小路に迷い込んだ方向音痴の如し。
毎度毎度の名(迷?)推理はそれなりに楽しく読めるのだけれど、こちとら行き帰りの通勤電車を読書タイムとしている身。乱数表でも付けてなけりゃあ、そこまで憶えてませんぜ!
なので、犯人逮捕、更に別の真犯人の逮捕にまつわる推理の種明かし的解説にも、はぁぁぁ~ってなもんで、詳細になればなるほどだんだんこちらが白けてくる。
巻末のあとがきで評論家の瀬戸川猛資氏がいみじくも、「3作目以降はどんどんつまらなくなる」と、大胆に記しているのもあながち間違ってはいないようだ。と言うか、すでにこの第3作目でガクっとクオリティが落ちている。なんか推理の為の推理なのだ。
一巻目以降、BOOK OFFでまとめて購入したこのシリーズ、手元にはあと一冊残っている。第5巻目に相当する『ジェリコ街の女』だ。意味深なタイトルからして、女好きなモース警部が全面に出て来そうなので、ここまでは読むとしよう。
なので、次回のカテゴリー「書評」も、モース警部シリーズになる予定。
あしからず(笑)
『ニコラス・クインの静かな世界』(モース警部シリーズ③)
気に入ると続けざまに読む
「鉄は熱いうちに打て」じゃないけれど、短期間にガーッと読むのがTAO流。
さて、『ウッドストック行最終バス』がかなり面白かったので、『キドリントンから消えた娘』~『ニコラス・クインの静かな世界』と読み進む。
ただ3作目ともなればこちらも免疫が出来るし、辛い食べ物にもだんだん慣れてくる。そうすると、前作、全々作と楽しんで読んでいたこのモース警部シリーズにも、ちょっとした違和感が沸き起こってくる。
それは作者コリン・デクスターの致命的な欠点と言ってもいいのかもしれない。
『THE SIILENT WORLD OF NICHOLAS QUINN(PAPERBACK)』
STORY?海外学力検定試験委員にニコラス・クインが選ばれた。しかし、彼は重度の難聴で、ほとんどと言っていいほど耳が聞こえなかった。選ばれてから数ヶ月した後、誰かに毒を盛られて死体となって発見された。いったい誰が彼を殺したのか?
我らがモース警部は持ち前の推理で犯人を見事突き止めて見せることが出来るのか?
これまでと同様、モース警部は最小限の事実から、自らの想像力を駆使して、頭の中に描いた事件という名のクロスイワードパズルを解読して行く。途中まで完成してはやり直し、再び当てはまる単語を捻り出す。その様子はまるで袋小路に迷い込んだ方向音痴の如し。
毎度毎度の名(迷?)推理はそれなりに楽しく読めるのだけれど、こちとら行き帰りの通勤電車を読書タイムとしている身。乱数表でも付けてなけりゃあ、そこまで憶えてませんぜ!
なので、犯人逮捕、更に別の真犯人の逮捕にまつわる推理の種明かし的解説にも、はぁぁぁ~ってなもんで、詳細になればなるほどだんだんこちらが白けてくる。
巻末のあとがきで評論家の瀬戸川猛資氏がいみじくも、「3作目以降はどんどんつまらなくなる」と、大胆に記しているのもあながち間違ってはいないようだ。と言うか、すでにこの第3作目でガクっとクオリティが落ちている。なんか推理の為の推理なのだ。
一巻目以降、BOOK OFFでまとめて購入したこのシリーズ、手元にはあと一冊残っている。第5巻目に相当する『ジェリコ街の女』だ。意味深なタイトルからして、女好きなモース警部が全面に出て来そうなので、ここまでは読むとしよう。
なので、次回のカテゴリー「書評」も、モース警部シリーズになる予定。
あしからず(笑)
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